Report 2003.06.08 【 横浜開港祭・ザ ブラス クルーズ 2003 】

 去る6月8日(日)、私たち創価ルネサンスバンガードは、横浜みなとみらい大ホールにて開催された『横浜開港祭 ザ ブラス クルーズ 2003』に特別出演として出演させて頂きました。
 今回は、体育館や野外といったマーチングのフィールドではなく、コンサートホールでの演奏。バンガードとしても初の試みでしたので、不安がありましたが、いつも通りの私達のスタイルで、精一杯、心を込めて演奏・演技させていただきました。そして、選考の結果、最優秀として『文部科学大臣賞』を受賞することができました。応援して頂きました皆様に、メンバー一同心より感謝申し上げます。

 当日は、日本の吹奏楽団の中でも大変優秀な団体が次々と登場し、技術的にも本当に素晴らしい演奏を繰り広げていました。そんな中、いよいよ出演団体の最後となり、バンガードを紹介するアナウンスが会場に響き渡ります。パイプオルガンのあるホール壇上にはバンガード・ブラスラインの「ファンファーレ隊」が整然と並び、スポットライトライトがあたると、それまでとは違ったステージの空気に、会場からは一瞬ざわめきがおこりました。そして、会場一杯に荘厳なファンファーレが鳴り響くと、直後にステージ上にセットしていたバッテリーラインが『Ditty』を豪快に演奏。続いてはカラーガードによるショーが、元気一杯に繰り広げられました。さらにパーカッションによる『マリンバ・スピリチュアル』の演奏。聞きなれた吹奏楽のコンサートとは違う、パワフルな展開に、会場の皆様も大変喜んでくださいました。

 終盤となり、いよいよブラスラインも加わりバンガード全体の演奏となります。今回は港町・横浜にちなんで「海」をテーマに選曲し、チャック・マンジョーネのナンバーより『Legend of the One-Eyed Sailor(片目の水夫の伝説)』、さらには今年度のプログラムとなるフランシス・マクベス作曲の『Sea Treaders(海を征服する者)』を、このステージで初披露させて頂きました。そして、この2曲を演奏すると、会場からはさらに大きな声援を頂くことができました。また、ありがたいことにアンコールを頂き、『When a man loves a woman(男が女を愛する時)』を演奏。初めてのコンサートホールでのマーチング・ステージをご覧になった皆様をはじめ、多くの方々に惜しみない拍手を頂く事ができました。

 そして、最後に演奏させていただきました曲は『窓の外には』という曲です。

窓の外には夢がある
夢のとなりは自然がある
自然の上には空がある
空の上には星がある
星の向こうに未来がある
未来の向こうに愛がある
愛の中には心がある

 この詩は小森香澄さんという少女が9歳の時に、初めて自分でワープロに打ち込んで創った詩です。5年前、高校の吹奏楽部でトロンボーンを吹いていた香澄さんは「いじめ」にあい、それを苦に自らの命を絶ってしまいました。
 「やさしい心が一番大切だよ。」亡くなる数日前にお母さんとの会話の中で残したメッセージ。今、日本各地の音楽団体の演奏会でも、この曲が演奏されるようになってきたそうです。今回、私達バンガードも主催者よりこの曲の演奏依頼を頂き、「全世界に香澄さんの残した“やさしい心”を伝えよう」との思いで、短い練習期間ではありましたが、真心を込めて、思いの届くようにと、精一杯演奏させていただきました。
 さらに今回は、「バンガード・ジュニア」のメンバーが合唱隊としてこの曲に参加。亡くなった香澄さんと同世代のジュニアメンバーが、真心込めて歌わせて頂きました。

 ブラスクルーズという、ホールでの出演に私達バンガードも大変貴重な経験をさせて頂きました。これから、本格的なマーチン・グシーズンが到来するまで、昨年度を遙かに上回るショー創りを目指して参ります。そして、また皆様に喜んでいただけるよう頑張ってまいりますので、今後とも皆様からのご声援を、宜しくお願いいたします。

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